カテゴリ
以前の記事
2009年 01月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 08月 2007年 07月 お気に入りブログ
メモ帳
メールはこちらまで↓
arinko-tour@excite.co.jp 写真・文章の無断転用は固くお断りします。 記事に関係の無いトラックバック及びコメントは、削除させていただく事がありますのでご了承下さい。 最新のトラックバック
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
約170年前にリヨン近郊の小さな村で生まれ、郵便配達夫をしながら「シュヴァルの理想宮」を作った人物です。 私はその「シュヴァルの理想宮」をどうしても、どうしても、今回見たいと思いました。ネットやガイドブックを見ても、たどり着くのは非常に大変そうです。でも、調べれば調べるほど、どうしても行きたいという思いが募ります。この時買った澁澤本にも載ってて、まだ予定の立ってない頃から、次フランスに行くなら絶対ココに行くぞと思いながら読んでました。色々と調べていくうちに、建物そのもの以上にフェルディナン・シュヴァルという人に興味が出てきました。たくさん残されているシュヴァルの言葉は、心打たれるものが多かったのです。 私は農民の息子として生き抜きたい。 これは、シュヴァルの理想宮でもらえる日本語のリフレットに書かれている、シュヴァルの残したメッセージ。理想宮の作業日数1万日、作業時間9万3千時間。なんて途方も無い時間。毎日何10kmもの道のりを、徒歩での郵便配達。世界各国から送られてくる絵葉書のお城や建築物を見て、想いを馳せていたのでしょう。その馳せていた想いが理想宮となり、100年経った今では世界各国からその理想宮を見る為に、たくさんの人がこの小さな村を訪れるまでになった。郵便配達で何10kmも歩いた後に、拾ってきた石で作業をする毎日。定年後は、朝から晩まで寝る間を惜しんでの作業だったと言う。何かにパラノイアされる事に、憧れすら抱いてしまう。知れば知るほど、切なくなってしまう。 シュヴァルはその後、郵便切手のデザインにもなり、この銅像はオートリーヴの郵便局の前に設置されてる。当時は奇人と扱われたシュヴァルも今では、郵便局員としても誇りとされ、芸術家としても評価されている。自分が切手になったって知ったら、どんな思いだろう。もしかしたら、当然だって思ってるかもな。 シュヴァルの理想宮へ行くという行程は、ひと月近くの旅の中でたった半日の出来事だったけど、私にとってはこの旅一番のメインイベントだった。
by arinko-tour
| 2007-07-05 08:03
| フランス
|
ファン申請 |
||